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博物・美術

インスタバエが飛ぶ美術館となってしまうのか。

先日ヤフーニュースで、気になるニュースが取り上げられていました。

 

今回の話題は「美術展 写真撮影OKも」。大阪の国立国際美術館で14日まで開かれている「プーシキン美術館展」では、金曜と土曜の夜間開館中、写真の撮影をOKにしている。

このように撮影可能とする展覧会が最近、増えていて、SNSで拡散してもらい、来館者を増やしたいという狙いもあるそうだ。ネットでは「とてもうれしい取り組み!」「集客効果はあがると思う」という声の一方、「撮影する人は周りに気を配って」という声もある。

 

引用元の記事全文はこちらから(動画あり)。

headlines.yahoo.co.jp

 

私は美術館にいくのが結構好きだったりします。大学の卒業旅行はモナリザが一目見たくて、単身パリにいって美術館めぐりをしました。いや、友達がいなかったわけではないですよ。一応いっておきます重要なので(寂しかった……)。

そんな私は今回のタイトルにちょっと角がたつようなことを書きましたが、正直に申し上げて、写真撮影を許可するというこの美術館の取り組みは大賛成です。

 

SNSを集客に利用しない手はない

なぜなら、SNSがこれだけ流行っている時代です。この美術館の狙い通り、インスタ映えなどの効果によって客足も伸びることでしょう。まだ日本国内で初の取り組みということもあり試験的な意味もあるのでしょうが、この取り組みの効果によって入場者がどのくらい増えたという実績もでてくれば、他の美術館もどんどん導入していくでしょう。

 

騒がれるのは確かにいやだ!

たしかに「静かな空間でじっくりと展示をみて回りたい」という方もいらっしゃるでしょう。絵をじっくり鑑賞したいのに、隣でカップルがパシャパシャとスマホで撮影している場面を想像すると、なんとも居心地の悪いものです。このような方にとっては、取り組みはあまり好ましくないかもしれません。

 

だからこその時間指定

静かに見たい派と美術館を記念として楽しむ派、このふたつのニーズのすみわけとして、この大阪の国立国際美術館では、毎週金・土曜の夜間(午後5~9時)に限り、会場内の写真撮影を許可したのでしょう。まさにまだ手探りということでしょうね。

 

仏の美術館は開かれた学びの場

フランス・パリのルーブルにいったとき、日本の美術館の違いにびっくりしました。そこでは様々な人々が思い思いの時間を過ごしていたのです。

例えば、上記ニュースのように写真をとることだけに夢中な人もいました。しかし、それだけではありませんでした。ナポレオンの戴冠式の前では、子供たちがお絵描きをして遊んでいたのです。大人たちは誰も止めようとしませんでした。おそらくそれが日常の光景なのでしょう。

 

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またある人は、展示物の前で大きく画材を広げながら、まったく同じ絵をかいていました。絵の練習なのでしょうか。日本の美術館ではみることのできない光景でした。

この人が描いているのは1814年のオダリスクですね。

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そのようなルーブル美術館のさまをみて、美術館は絵をみるだけでなく、素晴らしい作品たちといろんな関わり方を許してくれる、大変に懐の深い、ぜいたくな空間であることを知りました。
このようにパリのルーブルで、日本の美術館とはまた別の美術館の在り方に触れることができました。

 

新しい美術館への第一歩

私がパリのルーブル美術館でみたことから判断するなら、写真OKの取り組みは新しい美術館への第一歩であり、客層の裾野を広げてくれることになるでしょう。今後の美術館の在り方が楽しみです。